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2011年4月 7日 (木)

中越沖地震でのIAEA柏崎原発レポート

IAEA, “PRELIMINARY FINDINGS AND LESSONS LEARNED FROM THE 16 JULY 2007 EARTHQUAKE AT KASHIWAZAKI-KARIWA NPP” REPORT TO THE GOVERNMENT OF JAPAN, 2007

http://www.iaea.org/newscenter/news/2007/kashiwazaki-kariwa_report.html

 

2007年の中越沖地震で被災した柏崎原発に対し、地震発生直後に日本政府に提出されたIAEA調査報告書では、以下の項目が「主要な発見と教訓」の章で個別事例としてとり上げられている(注:報告書より著者が要約)。

1)観測された地震動が設計時の地震動より過大であった。安全率を見た設計により重大事故にはならなかったが、適切な安全率を決定する体系的アプローチが必要である。

2)地震によりどのような被害が生じるか、確定的・確率的アセスメントにより被害の再評価が必要である。

3)外部からの供給電源は停止せず現在の基準は余裕があると考えられるが、今後は詳細な検討が必要である。

4)複数の配管が同時に外れるなど、地震に起因する共通原因故障の考慮が必要である。

5)火災も地震に起因する共通原因故障として考慮が必要である。

6)地震により生じる物の落下、漏水等が各機器にどのような相互作用を与えるか考慮すべきである。これは、設計、建設、保守の全フェーズで考慮が必要である。

7)地盤の破壊を考慮すべきである。

8)基礎と固定の破壊を考慮すべきである。

9)反応炉の安全に関してマネジメントは全て適切に行われた。しかし、放射能漏れの規制当局への報告が遅れた。外部の緊急対応機関に放射能漏れ情報を迅速に報告するためには、一貫したコミュニケーションとモニタリングシステムが重要である。

10)2件の少量の放射能漏れが観測された。これらの原因は原発事業者により十分理解されている。

東京電力はマスコミ業界にとって、広告宣伝の大口顧客。この内容、当時のマスコミにどのくらい取り上げられたのでしょうか。

 

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