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2011年2月10日 (木)

事故報道とリスクアセスメント@安全

リスクアセスメント(RA)は安全設計だけでなく、安全運用の基本です。厚生労働省的には、労働安全衛生法第28条の2「危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づく措置」を基本として、事業者にリスクアセスメント実施を求めています。経済産業省的には「消費生活用製品向けリスクアセスメントのハンドブック」をだしてRAの普及に努めています。次世代産業として期待されているサービスロボットでもRAにもとづく安全設計が基本です。ジェットコースターは国土交通省所管のようで、同省のHPでRAでキーワード検索かけると沢山、ヒットします。安全の議論をするためには、まずは、RAの話が出てこないとおかしいと思うのですが、なぜか、日本のマスコミでは「RAの適切性を問う」などの報道が出てきません(別件の海外の報道では事故とRAの関係に言及しているのを見た事あります)。RAの基本となるISO14121が発表されたのが1999年。日本でのRAに基づく安全設計、運用は、まだまだ、足りないです。なぜ、足りないのか?理由は簡単、教えていないからです。RA教育を正規のカリキュラムでそれなりのボリュームで実施している大学はほとんどないでしょう(というか、限りなく0に近いと思います)。大学•高専でのRA含む安全教育カリキュラムの充実を、今年は仕掛けたいと思います。過去、1000件近い労働災害事故を分析して、約8割はRAを含め国際安全規格の求める保護方策を適切に実施すれば防げた(=安全配慮義務違反で訴えられれば敗訴???)という調査結果があります。起こるべくして起こる事故の不幸の連鎖を止めるための1つが、RA の普及ではないでしょうか。マスコミさん、RAの視点でも、事故報道をお願いします。

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