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2011年1月 1日 (土)

アメリカのレスキューロボット開発事情と技術標準化(つれづれなるままに)

インターネットやGPS(Global Positioning System)という世界規模のイノベーションを達成したアメリカの技術開発政策には見習うべき点は多い。アメリカにおけるレスキューロボット開発では、アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology, NIST)が中心となりレスキューロボットの技術標準化を2005年から5年計画で実施されている。
技術標準の策定は次の3ステップを繰り返す事で進められている:
 1)レスキュー隊員等ユーザーが求める要求仕様を調査、
 2)要求仕様を技術標準に変換、
 3)技術標準の妥当性の検証。
この3ステップの実行にあたっては、最新の情報がユーザー、開発者、技術標準作成者間で適切に共有されるよう、ワークショップや技術標準評価訓練を実施している。また、技術標準に基づく評価を適切に実施するために、評価試験手段と評価試験施設も併せて開発している。私の参加したTEXAS にあるDisaster City(レスキュー隊員訓練施設)での
評価試験演習では、実大の災害現場が多数あり、標準化にかけるNISTの努力を垣間見る事ができた。作成された技術標準は順次、ASTMから発行されている。日本の場合、国の研究所や大学で様々なロボットが開発されているが、「ロボットの研究開発を持続的に向上させるための技術標準の策定」という研究は、ほとんどされていない。大学だと私ぐらいかな。国の研究では、ロボット作るのでなく、ロボットを作る環境を作って欲しいなぁ。やっぱ、アメリカすごいです。

 

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